医療英語試験 OETがUKで外国人の看護師と助産師の英語証明として容認
2017年10月19日医療試験OETの試験がイギリスでも外国人看護師と助産師の英語力の証明として2017年11月1日より容認されます。
当校はOETの公式な試験センターで日本で唯一OET (Occupational English Test)を毎月実施しています。
医療英語試験 OET とは?
OETとは UK’s Cambridge Assessment English (part of the University of Cambridge) と Australia’s Box Hill Instituteの共同で運営されている英語試験です。 他の英語試験と異なる点は医療英語試験であり、なおかつ細かな専門によって問題が異なる点です。
12の職種
- Dentistry – 歯科
- Occupational Therapy – 作業療法
- Podiatry – 足病学
- Dietetics – 栄養学
- Optometry – 検眼
- Radiography – X線
- Medicine – 医学
- Pharmacy – 薬学
- Speech Pathology – 言語病理学
- Nursing – 看護学
- Physiotherapy – 理学療法
- Veterinary Science – 獣医学
他国の医療機関で働く場合、医療資格、実務経験だけではなく、英語力の証明も必要となります。英語力の証明として多くの地域でIELTSのOverall 7.0 各スキル7.0という高い英語力を求められます。
OETの場合AからE でグレードがつけられます。OETでは全てのスキルでBを求められます。
OETとIELTSの比較表
OET | IELTS |
A | 8.0 – 9.0 |
B | 7.0 – 7.5 |
C+ | 6.5 |
C | 5.5 – 6.0 |
D | 4.0 – 5.0 |
E |
IELTSの7.0と同じ英語力を求められるものの、試験の内容が自分の職種のトピックに近くボキャブラリーなどがより親しみやすい点が、医療者がOETを選ぶ理由です。
OETの試験結果を機関に提出する場合、6ヶ月以内に受けた試験であればスコアを合算する事が可能です。
2つのテストを合わして全てのスキルでBを取れていれば必要スコアに到達している事になります。
ただ合算する場合でもBを取れていないセクションのスコアがC+に満たない場合はそのテスト結果は認められません。このC+というグレードは最近導入されたものになります。
OETのテストの内容は?
IELTSと同じくListening/Reading/Writing/Speakingの4技能を測ります。
- Listening Sub-test 50 分間 - Listening は全ての受験者が同じ問題を受験します。
Listening はPart A/Part Bに分かれています。全体で約20-28問が出題されます。
Part A: 患者の診察の状況を聞き、書きとる問題です。
Part B: 医療関係のトピックのレクチャーを聞き取り、短い質問や選択問題があります。
- Reading Sub-test 60分間 - Reading は全ての受験者が同じ問題を受験します。
ReadingもPart A/Part Bに分かれています。
Part A: Summary Task – 15分間
全体で約650字程度の3~4の医療に関連したテキストを読み、25-35の空欄を埋めて要約を完成させる問題です。
Part Aでは正確な情報を限られた時間で効率良く見つけ出す能力を測る為にデザインされたテストです。
Part B: Reading comprehension task – 45分間
それぞれ約600-800字の文章を2つ読み、それぞれ8~10問の選択問題に答えます。
Part Bは時間内で文章を読み情報を正しく理解できているかどうかを測ります。
- Writing sub -test 45 分間 - Writingは職種により問題が異なります。
Writingでは状況が決められており、そのケースに沿って紹介状等を書く事を求められます。
- 治療の記録
- 考えられる問題点などを報告 (インストラクションに沿って)
- 重要と考えられる情報
180-200字で適切なフォーマットで書く事が求められます。
- Speaking sub -test 20分間 - Speakingは職種により問題が異なります。
Speakingはネィティブのインタビュアーと行い、英語でのコミュニケーション能力を測ります。
患者とのロールプレイを2つ行います。
インタビュアーが患者役を行います。(獣医の場合はペットのオーナー役となります。)
このまとめでも分かるようにかなり実践的で、海外で勤務したときに必要とされるボキャブラリーやコミュニケーションスキルも求められるので、医療者にとってはIELTSよりもより有益なテストになります。
こちらの情報は全てOETの受験者用の冊子から得たものです。
試験結果は16日後にオンラインから確認出来ます。
OETが認められている各国の機関は?
OETはオーストラリアを始め、シンガポール、ニュージランド、最近ではドバイも一部機関で容認しています。
イギリスもOETを英語力証明として承認
また2017年11月1日よりイギリスでも看護師、助産師の英語力証明として
OETが承認されました。
今までIELTS 7.0を求められていましたが、OET BでもOKとなります。
提出できるテストの結果は2016年2月以降の試験の結果となります。
イギリスでの看護士登録については下記をご確認ください。
NMC Nursing and Midwifery Council イギリス 看護・助産士協会
試験のお申込みはOETのホームページより。
UKPLUS Osakaでも OETに対するお問い合わせは増えていますが、IELTSと同様高い英語力が求められます。
またOETの試験料は587オーストラリアドル(2017年10月現在 約51,200円)とかなり高額です。
OETの受験を考えられている方はまず当校でのレベルチェックをおすすめします。
日本でOETの学習を希望される方の多くはお仕事を続けられていらっしゃるため、希望者のスケジュールが合わずまた職種も異なる為当校では現在プライベートで対応しております。
当校プライベートレッスンを受けられたOET受験者の方の感想文はこちらから
また気をつけて欲しいのはOETはあくまでも英語力の証明資格で、OETでBを取れたからと言って海外ですぐに働く事はできません。現地での医療従事者登録を行い、就職先も必要となります。またVisaの手続き等も必要となりますので移住を考えられている方は長期での計画が大切となります。
オーストラリアにおいては当校のパートナーのJP-AUS.COMが無料カウンセリングも行っております。
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